はじめに

新型コロナウイルス感染拡大は、医院経営にも大きな影響を与えています。

日本歯科医師会のアンケート調査結果によると「コロナの影響で外来患者数が減少している」と回答した歯科医院は9割。衛生用品の価格の高騰などの影響もあり、経営で不安を感じる歯科医院も増えてきているようです。

しかし、コロナ対策に真摯に取り組む姿勢を患者さんに伝えれば、このような状況は集患の良いチャンスにもなります。この記事では、コロナ禍で実施すべき医院のWeb対策&集患の成功事例をご紹介します。

対策(1):院内での取り組みを伝える

医院で受診したいけれど、待合室の混雑や器具の使用で感染リスクが高いのではないかと、「受診控え」が社会問題化しています。このような患者さんの不安を払拭するために、ホームページで院内での感染予防対策の取り組みを伝えましょう。ビスカでは保守サービスで、ホームページのトップページにコロナ対策の紹介を追加したり、追加ページ制作に対応していますので、ご相談ください。

(※感染予防対策の取り組みは、ホームページだけではなく、SNSやGoogleマイビジネス等にも掲載しておくことをおすすめします。)

当院の取り組み

当院では、安心して治療が受けられるように、次のような感染予防対策に取り組んでいます。

【日頃から取り組んでいる感染予防対策】

1.出勤前にスタッフの検温を実施します。

2.(歯科)エプロン・グローブ・コップは施術ごとに廃棄します。

3.頻繁に手洗いを行います。

4.診療台や操作パネル等は消毒液で清掃します。

5.定期的に窓を開けて換気をします。

6.(歯科)粉塵飛散防止のための口腔内外バキュームを使用します。

7.診療室、待合室に空気清浄、消毒剤を設置します。

対策(2)「患者さんへのお願い」を伝える

院内の取り組みだけではなく、来院時の患者さんへのお願いも伝える必要があります。患者さんに感染予防対策の協力を依頼する姿勢を見せることで、医院の衛生管理に対する信頼度を上げることができます。

患者さんへのお願い

歯科では、歯科医師会の診療ガイドラインに従って、次のような感染予防の協力をお願いしていることが多いようです。

【患者さんに協力を依頼している感染予防対策】

1.受付時には、体温測定にご協力ください。

2.コロナウイルスに関する問診票の記入をお願いします。

3.マスク着用や手指の消毒など、感染予防対策へご協力ください。

4.待合室では、席の間隔を空けてお座りください。

5.待合室が混雑している場合は、院外での待機にご協力ください。

対策(3)予約フォーマットを設ける

医院のクレームおよび課題に「待ち時間」があります。このような課題を解決するためにも、予約フォーマットを設けている医院が増えています。

新型コロナウイルスにかぎらず、感染拡大の防止策として予約フォーマットは今後必須となってきており、全予約制で混雑を避けるなどの工夫が求められています。

補足:集患に成功している医院の感染予防対策

新型コロナウイルスの影響で、医院は衛生管理がより求められるようになりました。実際に、衛生管理を徹底している医院は集患に成功しています。そのため、これを機会に衛生管理を見直してみましょう。ここでは、集患に成功している医院の感染予防対策をご紹介します。

熱感知カメラの設置

受付時に行う体温測定は、熱感知カメラを設置すると、非接触で体温測定が行えるので便利です。通常の体温計では時間がかかり接触も気になりますが、熱感知カメラであれば、瞬時に体温が測定できます。

紫外線照射装置の設置

紫外線照射装置は、紫外線を使用して高速かつ効果的に目に見えないウイルスを殺菌する装置です。Withコロナ時代におけるアイデアとして注目を集めています。

飛沫対策スクリーン

診療台に飛沫対策スクリーンを設置する歯科医院も増えています。飛沫対策スクリーンを導入する際は、キャスター仕様で移動ができるものを選ぶと便利です。

センサー式水栓の設置

洗面台の蛇口のハンドルを非接触型のセンサー式水栓にすることで、感染予防対策ができます。各自治体で自動水栓の導入が推奨されているため、この機会に交換を検討してみましょう。

全自動トイレの導入

感染予防対策に力を入れている医院では、感染対策で全自動トイレに交換したところもあります。オゾン水の 自動散布や泡の自動洗浄など、お掃除機能が供えられたトイレを取り付けることで、より清潔な空間を維持できます。

まとめ

新型コロナウイルスで外来患者数が減少したと回答する医院が多くを占めますが、感染予防対策に取り組んでいる医院は、コロナ禍でも黒字経営を維持できています。

今回は、コロナ禍で実施すべきWeb対策&院内整備をご紹介しました。集患に成功している医院の感染予防対策を把握して、ぜひ、1つずつ取り組んでみてください。